Twitterの混乱とスレッズ(Threads)の公開
短文投稿の代表的な存在であるツイッターが揺れています。起業家のイーロン・マスク氏に買収されて以降、料金体系などが頻繁にかつ、突然変更されてきました。
2023/7/1には、ネット上の不正操作の急増に対応するためとして閲覧回数の制限を設ける声明を出し、利用者の間では混乱が生じています。
マスク氏による買収後、多くの人が解雇されてしまったため、技術的な問題に対応できる人が減ったり、突然の仕様変更、が重なり、利用者を混乱させています。
中でも突然の閲覧制限は混乱をもたらしました。ユーザーが不安に思い不信感を抱いたこの絶好のタイミングでスレッズが発表されました。
Threadsの実力は?
Twitterの閲覧制限問題で、利用者に動揺が広がるタイミングで、メタが新しいSNS「Threads(スレッズ)」のサービスを開始しました。
発表後数日で、すでにメタの「スレッズ」は、至上最も速いペースで登録者数が拡大しているアプリとなりました。
公開5日間で何と1億人の利用者を獲得したとのことです。
スレッズは、既存の写真や動画の共有アプリ、インスタグラムと連携させたり、フェイスブック、ワッツアップと、さまざまな種類のアプリがあり
そこにインスタグラムと連携している「スレッズ」が加わった形になっています。
スレッズは、インスタグラムと連携させたことのメリットは大きく、最有力のSNSになる可能性が高い。と言われています。
Threadsでできること、できないこと
主にTwitterと比べて何ができて、何ができないのか?という視点でまとめました。
- 500文字までのテキスト投稿(スレッドの開始)
- 動画や画像コンテンツ共有
- スレッド返信によるユーザー同士の会話
- メンション
- リンク投稿(OGP表示あり)
- 再投稿(Twitterのリツイートのような機能)
- 引用(Twitterの引用ツイートのような機能)
- Instagram フィード投稿、ストーリーズ、ツイート、リンクコピーなどのシェア
サービス開始当初以下の機能はありません。(Twitter比較)
- 広告
- ハッシュタグ
- 分析(インサイト)
- 投稿の検索機能(検索はアカウント情報のみ)
- 投稿時の画像トリミング
- 投稿後のテキスト編集
- 投稿テキストの翻訳機能
- ダイレクトメッセージ(DM)
Threadsの始め方
始めるまでの入力項目に沿って、いくつかのステップで始め方をご紹介いたします。
STEP1. Threadsアプリをインストール
まずはApp StoreかGoogle Playで「Threadsアプリ」をインストールしましょう。
(現時点ではPC版・ブラウザでは登録できません)
STEP2. Instagram(インスタ)アカウントと連携
Threadsの利用には「Instagramアカウントが必須」です。
Instagramアカウントが未登録の方はまずはInstagramアカウントの作成から始めましょう。Threadsアプリを開くとまず、下部に既に作成済みの「Instagramでログイン」と表示されます。
個人用のInstagramアカウントと法人用のInstagramアカウントの二つを持っている方は、下部の「アカウントを切り替える」で連動させたいアカウントを選択します。
STEP3. プロフィール情報を入力する
Instagramアカウントに紐づけをすると、次はプロフィール情報の入力になります。
プロフィール情報の入力項目
名前:Instagramアカウントと連動しているため変更不可(変更する場合はInstagramアカウント側で変更)
自己紹介:簡単な自己紹介を入力できます
リンク:設定したい関連リンクを設定できます
STEP4. プライバシー設定
プロフィール情報を入力すると次はプライバシー設定です。
ThreadsはInstagramと別のプライバシー設定に変更することができるため、公開プロフィール情報か非公開プロフィールのいずれかを選択しましょう。
公開プロフィール:
Threads利用者以外を含むすべての人があなたのコンテンツを見てシェアやアクションを実行できる。
非公開プロフィール:
あなたのコンテンツを見てアクションを実行できるのは、承認済みのフォロワーのみです。
筆者の場合はThreadsを使って積極的に宣伝をしたいため、公開プロフィールを選択しました。
STEP5. Threadsのしくみをチェック
次にThreadsのしくみというページが出てきます。
概要を確認して「Threadsに参加する」を押下しましょう。
STEP6. Threadsの登録完了
無事にThreadsの登録が完了しました。
初期画面では、「スレッド」「返信」のタブが出てきます。
Twitter、Facebook、Instagramとの使い分け
スレッズは、今のところTwitterとほぼほぼ同じインターフェースです。
投稿となる「スレッド」に対しては、いいね、再投稿(RT)、引用(引用RT)などのアクションが可能で、ほぼほぼ Twitterのように利用することが出来ます。
このことから、利用者はTwitterの置き換えとしてスレッズを検討することになると思われます。
他のSNSとの連携、競合はどうでしょうか?近い将来、ThreadsからMastodonのユーザーをフォローするなど、ほかの分散型SNSと繋がることが発表されています。
これはActivityPubという共通規格によって実現していて、SNSの老舗企業がこれを採用したことで今後SNSの垣根を超えたコミュニケーションが広まるかもしれません。
ThreadsとInstagramはアカウントは密接に紐づいています。Threadsを使うにはInstagramが必須ですし、一部のプライバシー設定はInstagramと共用です。
ThreadsとInstagramは、ほぼ一体のサービスと考えて良いでしょう。
スレッズとFacebookはどうでしょうか?これは今までのTwitterとFacebookを考えれば共存していくサービスと言えると思います。そのうえ、Facebookとスレッズは母体が共通でMeta社となっているので、今後の連携も期待ができると思います。
Twitter社は、イーロンマスク氏による買収後、不安定な状況が続いていますが、ユーザーにそっぽを向かれてしまうと今後の存続も厳しい状態になってしまうのかもしれませんね。