「生成AI」は、データや情報を生成するために機械学習や人工知能(AI)技術を使用するシステムやモデルのことで、与えられたデータから新しいデータやコンテンツを生成することができます。
生成AIには、GAN(Generative Adversarial Network)や自己回帰モデル(Recurrent Neural Networks、RNN)などがあります。GANは、生成器と識別器と呼ばれる2つのネットワークが対立する仕組みで動作し、新しいデータを生成する能力があります。自己回帰モデルは、過去の出力を参照して新しいデータを生成することができます。
画像、テキスト、音声、ビデオなどの様々なデータ形式で利用されており、様々なアプリケーションで活用されています。
Copilotの特徴
Copilotは、Microsoft 365の各種アプリケーションに組み込まれたAIツールで、業務を自動化・効率化することができます。ユーザー(利用者)の指示を正確に理解し、ユーザーの代わりに手を動かし、成果物作成してくれます。プロジェクトリーダーからITプロフェッショナル、マネージャーまで、様々なタスクを合理化し、ワークフローを自動化し、コラボレーションを強化する機能を提供します。
Copilotは、OpenAIの「GPT-4」をベースに採用されており、チャット形式で指示することで様々なことができるようになります
一番の大きな特徴はoffice製品に組み込まれることです。Officeは多くの企業で利用されているので仕事の仕方や効率が劇的に変わっていくことが想定されます。
Office製品との連携
代表的なOffice製品のアプリケーションとの連携方法や内容についてご紹介いたします。
Excelとの連携
ExcelとCopilotの連携については、Excelのリボンで「Copilot」を選択して、チャットペインを開きます。プロンプトを入力し、Copilotの操作を開始します。Copilotを使用する前に、ワークシートにデータを含むExcelテーブルがある必要があります。Copilotを使用するには、インターネット接続が必要です。
特定の数式や関数を入力すると、Copilotが自動的に関連する数式や関数を提案してくれます。また、トレンドの分析や将来の予測値などを算出し、グラフを作成してくれたりもします。
Wordとの連携
WordとCopilotの連携については、Wordのリボンで「Copilot」を選択して、チャットペインを開きます。プロンプトを入力し、Copilotの操作を開始します。Copilotを使用する前に、Wordドキュメントが開いている必要があります。 また、Copilotを使用するには、インターネット接続が必要です。
WordとCopilotの連携により、以下のようなタスクを自動化することができます。
- 雑多に入力したアイデアから文章の下書きを作成してもらう
- 書きかけの文書の内容に基づいて文章を作成してもらう
- 開いている文書を要約してもらう
- 開いている文書の内容について質問する
- チャットしながら文章を作成する
- 文章を書き換えてもらう (長さ、トーン調整可能)
- テキストを表に変換してもらう
Copilotを使用する前に、Wordドキュメントが開いている必要があります3. また、Copilotを使用するには、インターネット接続が必要です。
Outlookとの連携
OutlookとCopilotを連携させることで、メールの作成や編集をより効率的に行うことができます。例えば、Copilotを使用すると、メールの下書きを作成する際に、トーン、明確さ、読み手の気持ちを向上させるための提案を得ることができます。また、Copilotは、メールのスレッドを要約し、複数のメッセージから重要なポイントを抽出することもできます。
Powerpointとの連携
PowerPointとCopilotを連携させることで、プレゼンテーション作成の効率化が可能になります。Copilotを使用すると、プレゼンテーションの下書きを作成する際に、トーン、明確さ、読み手の気持ちを向上させるための提案を得ることができます。 具体的には、Copilotは、プレゼンテーションの下書きを作成する際に、スライドの生成、レイアウトの適用、テーマの選択を行います。
ChatGPTとCopilotの比較
ChatGPTは、自然言語処理を用いた対話型AIであり、コーチングやアイデアの壁打ち、創作物の生成などに利用されます。一方、Copilotは、プログラマー向けのAIアシスタントであり、コードの補完、提案、バグの修正などを行います。
両者の違いは、以下の通りです
項目 | ChatGPT | Copilot |
開発者 | OpenAI(アメリカ) | Microsoft |
特徴 | 対話能力が高く、人間とのコミュニケーションを重視 | 検索エンジン「Bing」を利用した最新情報の収集 |
用途 | コーチング、アイデアの壁打ち、創作物の生成 | 最新情報の取得、情報源の確認 |
また、両者の料金体系も異なります。Copilotは、Microsoft 365 Personal/Familyの契約が必要であり、月額3,200円で利用できます。一方、ChatGPTは、OpenAIが提供するAIのサービスであり、月額20ドル(約2,800円)で利用できます。
Copilotの利用方法(ログオン)
Copilotへのログインを行うためには、まず、Bing (Microsoftの検索エンジン)にアクセスします。
Bingにアクセス後、画面上部にあるチャットアイコンをクリックします。
チャットをクリックすると、Copilotのチャット画面に遷移します。
ログインボタンをクリックする
Copilotのチャット画面画面が表示されたら、画面右上のログインボタンをクリックします。
(ログインをせずに、無料ユーザーとして使用することもできます。)
Copilotの無料版は、入力したデータが学習に使用されてしまいます。(個人情報や機密情報を入力すると流出リスクにつながる恐れがあります。)
ここでは、有料版のユーザーアカウントにログインずる方法をご紹介します。
有料版Copilotのログオン方法
- Microsoftアカウントのメールアドレスを入力する
- サインイン画面が表示されます。
- 作成した有料版 (Microsoft 365等)のアカウントに登録してあるメールアドレスを入力します。
- (企業・学校で契約している場合は、その組織のメールアドレスを入力してください。)
- 入力が完了しましたら、次へをクリックします。
- パスワードを入力します
- 入力が完了しましたら、サインインをクリックします。
- Microsoft Authenticator で操作
- 次に、アクションが必要という画面が表示されますので、次へをクリックします。
- 初めてログインする際には、Microsoft Authenticator(オーセンティケーター)に登録する必要があります。
- Microsoft Authenticatorは、二段階認証のために使用されるスマートフォンのアプリで、こちらを利用すると不正ログインされるリスクが下がります。
ログインIDとパスワードのみならず、SMSでメッセージを受け取り、そのメッセージに記載されているコードを入力してログインする場合があると思います。その二段階認証と仕組みは同じです。 - Microsoft Authenticator 登録方法
- 次に、アカウントのセキュリティ保護という画面が表示されます。
青字の今すぐダウンロードという箇所をクリックします。 - 今すぐダウンロードをクリックすると、ウェブブラウザに移行し、Microsoft Authenticatorのダウンロードページが表示されます。
お手持ちのスマートフォンで、QRコードをスキャンしてください。